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綿と麻 機能の違い

長襦袢や補正の素材について、よく生徒さんから質問を受けます。

『綿と麻、どちらを選べば良いの?』

という質問が特に多いようです。

 

私はざっくりとこう説明します。

 

●綿…保湿に優れている→寒い季節に適している⛄️

●麻…放湿に優れている→暑い季節に適している☀️

 

どういうことでしょうか…?

 

綿も麻も、私たちに馴染み深い天然素材ですが、機能的に大きく異なります。

 

《綿》

綿は、綿花というクッションを糸にしています。

麻は、麻の茎の外皮から繊維を取り出しています。

 

綿は、もとがクッションなので、吸水力が強く、その水分を保持します。

化粧水のパッティングにお使いの方も多いかと思います。

保水力があるから、私たちの肌に優しいのです。

 

この綿が、補正具や長襦袢に使われると、私たちの体から出る汗を吸収し、ピッタリと私たちの体に沿ってくれます。

これが着崩れを防いでくれますし、冬になれば寒さから私たちの体を守ってくれます。

 

《麻》

一方、麻は、もともとが茎の繊維です。

麻は、2mくらいある繁殖力の強い雑草の一つで、その外皮から、繊維が取り出されます。

この繊維は、根っこから水分や養分を吸収して、葉っぱや各所に送る役割を持っています。

ですので、糸や布に加工された後でも、水分の吸収をその蒸散作用に優れているのです。

 

しかも、硬くて長い繊維ですので、肌触りがザラザラとしています。

これが、肌と密着せず、涼しく感じる理由です。

 

 

いかがでしょう🤓

加工される前の素材の違いを見てみると、納得しますよね。

綿と麻、特性を上手に活かして着物ライフを楽しみましょう❣️

 

By 工藤さやこ

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